バターコーヒーダイエットの効果は嘘。やり方と痩せない理由

「バターコーヒーのダイエット効果がすごい!」「アメリカセレブで話題」のような情報が多いですが、正直に言って、バターコーヒーダイエットは痩せないです。

バターコーヒーダイエットの効果とやり方、カロリー、腹持ちを説明しつつ、バターコーヒーダイエットが痩せない理由を詳しく解説します。

バターコーヒーダイエットとは?

バターコーヒーダイエットとは、コーヒーにグラスフェッドバターを入れた「バターコーヒー」を飲むダイエット方法です。

「ハリウッドセレブ達に大人気」とテレビであおっていますね。

コーヒーに入れるバターは「グラスフェッドバター(痩せる効果がある)」でないとダメで、普通のバター(痩せる効果がない)だと逆に太ると言われています。

なぜグラスフェッドバターなのかというと、不飽和脂肪酸が豊富で、それがダイエット効果を生むからのようです。

不飽和脂肪酸にダイエット効果はない

グラスフェッドバターの不飽和脂肪酸にダイエット効果があるとの情報が主流ですが、グラスフェッドバターの不飽和脂肪酸には特別なダイエット効果はありません。

グラスフェッドバターに多い不飽和脂肪酸の成分は、次のものだと言われています。

・n-3(オメガ3)系不飽和脂肪酸
・共役リノール酸

次に、これらの成分の科学的情報(試験内容)を記載しておきます。


■n-3(オメガ3)系不飽和脂肪酸

「n-3系不飽和脂肪酸3g/日を6ヶ月間摂取させたところ、体重、BMI、ウエスト、体脂肪率、安静時代謝に影響は認められなかった」


■共役リノール酸

「共役リノール酸の6ヶ月以上の摂取は、腹囲への影響は認められず、体重、体脂肪量、BMIの非常にわずかな減少と関連が認められたという報告がある。」

「共役リノール酸2.7~2.8 g/日を8週間摂取させたところ、体重、体脂肪量、血中脂質濃度に影響は認められなかった」


グラスフェッドバターに多い成分として特に強調されている情報が、n-3(オメガ3)系不飽和脂肪酸を多く含む、ということです。

上の科学的情報に記載の通り、n-3(オメガ3)系不飽和脂肪酸にはダイエット効果がありません。

また、グラスフェッドバターには共役リノール酸が含まれるとの情報も一部にありますが、共役リノール酸も基本的に、摂取して痩せる成分ではないです。

仮にダイエット効果があったとしても「非常にわずか」です。グラスフェッドバターの摂取カロリー分を上回るダイエット効果があるとは考えにくいです。

結論として、グラスフェッドバターにはダイエット効果はない、と言えます。

バターコーヒーダイエットのやり方

バターコーヒーダイエットのやり方は、朝食をバターコーヒー(コーヒーにグラスフェッドバターを15g入れる)に置き換えるという方法です。

朝食を食べずにバターコーヒーを1杯飲んで過ごすわけです。

普通の置き換えダイエットと同じやり方です。

確かに、バターコーヒーダイエットのやり方が置き換えなら、他の置き換えダイエットと同程度には痩せますね。

バターコーヒーに限らず、朝バナナダイエットでもリンゴダイエットでも、朝食より低カロリーな食品に置き換えれば何だって痩せはします。

あとは、バターコーヒーのカロリーが、普段の朝食の摂取カロリーよりも低いかどうかが問題になります。

バターコーヒーのカロリー

実際にバターコーヒーのカロリーがいくらなのかと言うと、1杯当たり112.5kcalです。

バターコーヒーの作り方は、コーヒーにグラスフェッドバターを15g(112.5kcal)入れます。

コーヒーのカロリーはほぼゼロなので、グラスフェッドバターのカロリーだけが摂取カロリーになります。

例えば、ダイエットシェイクのカロリーが1杯180kcalくらいなので、それよりバターコーヒーの方が低カロリーです。

朝食を低カロリーな食品に置き換えるという観点からは、バターコーヒーも十分低カロリーなので痩せる効果は期待できます。

ただ、「あえて置き換え食品にバターコーヒーを選ぶ必要性があるのか?」という疑問は残りますが…。

なぜなら、バターコーヒーに特別なダイエット効果などないからです。

グラスフェッドバターが含む不飽和脂肪酸にダイエット効果がないことは、すでに上に書いていますね。

バターコーヒーは腹持ちが悪い

バターコーヒーのダイエット効果として「腹持ちが良い」という情報が多いですが、実はバターコーヒーの主成分である脂肪の腹持ちは悪いです。

炭水化物とたんぱく質でカロリーを摂取した場合は、自然な食欲の調整機能が働きます。体が自然と食べ過ぎを防いでくれるので、自然な食欲に従えば太ることはありません。

しかし、脂肪でカロリーを摂取した場合は、この自然な食欲の調整機能があまり(炭水化物とたんぱく質のように)働きません。

だから、脂肪からのカロリー摂取比率が多いほど太りやすいです。

要するに、脂肪は腹持ちが悪い栄養成分だということです。脂肪を摂取しても食欲抑制ホルモンがあまり分泌されないので、満腹感を感じにくいのです。

バターコーヒーが「特別腹持ちが良い」という情報が目立つけど、それは間違いなのです。

ちなみに、三大栄養素の中で最も腹持ちが良いのはたんぱく質です。

■三大栄養素の腹持ちの良い順
「たんぱく質>炭水化物>脂肪」

結論「バターコーヒーダイエットの効果は嘘」

バターコーヒーに特別なダイエットの効果はなく、さらに腹持ちも良いとは言えません。置き換えダイエットでバターコーヒーをあえて選ぶ理由はないのです。

ついでに、コーヒーのダイエット効果にも少し触れておきます。

コーヒーのダイエット効果についての科学的情報(試験内容)を言えば、


「コーヒー摂取量はメタボリックシンドロームのリスク低下と関連が認められたが、試験によるバラツキが大きかった」


コーヒーがメタボリックシンドロームの予防に「効果があった」という試験内容もあれば、「効果がなかった」という試験内容もあります。

現状、コーヒーがメタボリックシンドロームに効くか効かないかは、科学的にはまだ結論が出ていないのです。

ただ、メタボリックシンドロームとは「内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさり、心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患をまねきやすい病態」のことです。

単に「内臓肥満なだけ」はメタボリックシンドロームにあてはまりません。

要するに、コーヒーに「心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患をまねきやすい病態」を改善する可能性があったとしても、肥満に効くとの科学的評価はありません。

コーヒーのダイエット効果に関しても、間違い情報が一人歩きしている現状ですね。

結論として、バターコーヒーダイエットは痩せないということです。