カルニチンサプリにダイエット効果がない理由

カルニチンサプリにはダイエット効果は全くありません。カルニチンをダイエットのためにサプリで補っても、脂肪は1gも燃焼しない(全く痩せない)のです。

カルニチンサプリにダイエット効果がない理由を詳しく解説します。

カルニチンのダイエット効果について

カルニチンにはダイエット効果があると言われています。具体的なカルニチンのダイエット効果は、脂肪を燃焼させる効果だと言われています。

だから、カルニチンが脂肪燃焼サプリとして売られているわけですね。実際、カルニチンサプリは飲むだけで脂肪が燃焼するお手軽ダイエット、というのが世間の認識です。

カルニチンは脂肪燃焼に必須の成分だけど、20歳以降からは体内でのカルニチンの合成量が減り始めると言われています。

80歳以降は、カルニチンの体内合成量が極めて低下するとも言われています。

中年太りの原因にも体内のカルニチン不足が関係している・・・と。

だから、カルニチンサプリで補わないと脂肪を燃焼できなくなっていく、というのが、だいたいのカルニチンサプリの広告文句です。

しかし、カルニチンのダイエット効果は本当なのでしょうか?

カルニチンとはどういう成分?

元々、カルニチンは昆虫の成長を促す成分として発見されたアミノ酸です。研究によって動物の筋肉や肝臓にも存在することがわかりました。

カルニチンは最初からダイエットサプリとして出回っていたわけではありません。

カルニチンはダイエットとは無関係の医薬品(狭心症やうっ血性心不全などに対する医薬品)として使われていました。

しかしいつの間にか、カルニチンがダイエットサプリとして君臨するようになります。

カルニチンがダイエットサプリとして販売され始めたのは、「カルニチンが体内で脂肪の代謝に必須の成分である」ことにダイエット業界が目を付けたからです。

確かに、体内ではカルニチンは脂肪燃焼に必須の成分です。カルニチンには、体脂肪の一形態である脂肪酸を、ミトコンドリア内に運搬する役割があるからです。

「カルニチンが脂肪燃焼に必須なのはわかったけど、食品で補えないの?」

そこで、カルニチンが多い食品について書いてみます。

カルニチンが多い食品

カルニチンが多い食品にはどんなものがあるのでしょうか。基本的に、カルニチンは動物の赤身肉に多く含まれています。

カルニチンが多い食品を順に書いていくと、ヤギ(221mg)、仔羊(190mg)、牛肉(118mg)、豚肉(27.4mg)、ロブスター(27mg)、岩ガキ(24.3mg)、鶏肉(8mg)、マグロ(3.4mg)、鮭(3.1mg)、ヨーグルト(4.1mg)、牛乳(4mg)です。

これに対して、カルニチンの1日所要量は0mgです。(要するに、カルニチンは全く補う必要がない成分です。)

なぜカルニチンを補う必要がないのかと言うと、カルニチンは体内で必要量の全てを合成してまかなうので、食品やカルニチンサプリから補う必要がないのです。

とはいえ、「カルニチンサプリで多量に補えば、ダイエットに何らかの効果があるのでは?」、という疑問はまだ捨てきれていないでしょう。

そこで、カルニチンサプリのダイエットに対する有効性について説明します。

カルニチンサプリが痩せない理由

なぜカルニチンサプリを飲んでも痩せないのかと言うと、基本的には、脂肪燃焼系のサプリを飲むだけでは脂肪が燃焼しないからです。

カルニチンサプリを含めたα-リポ酸、アミノ酸などの脂肪燃焼系サプリは、飲むだけで痩せることはありません。

じゃあ、カルニチンサプリを飲んだ後に何をすれば痩せるのかと言うと、何をしても痩せません。

カルニチンサプリのダイエット効果に関しては、

「過体重の成人35名にL-カルニチン200mg/日+共役リノール酸700mg/日を8週間摂取させても体格(体重、体脂肪率、BMIなど)に影響はなかった」

という試験結果が出ています。

また、「運動能力や持久力の向上には効果がない」との結果も出ています。

要するに、カルニチンサプリを飲んだだけでは痩せない、運動能力の向上(スタミナアップなど)にも結びつかない、ということが試験で明らかになったということです。

カルニチンサプリはダイエットには何の役にも立たない、というわけですね。

カルニチンの副作用について

カルニチンには副作用がありますが、食事によって食品から補う分には全く問題がありません。カルニチンの副作用が問題になるのは、サプリで多量に摂取した場合です。

主なカルニチンの副作用は吐き気、嘔吐、胸焼け、急激な腹痛、胃炎、下痢、体臭、痙攣などです。

もしカルニチンサプリを飲んでから上に書いた症状が出た場合、カルニチンの副作用が疑われるので飲むのを中止した方が良いでしょう。

カルニチンは授乳中に摂取する場合は安全性が示唆されていますが、妊娠中に摂取する場合は安全性が確認されていません。

よって、妊娠中はカルニチンサプリを飲まない方が安全です。

カルニチンが動脈硬化の原因に

カルニチンは動脈硬化を引き起こす原因になるようです。ネイチャー医学誌に「カルニチンの摂取が動脈硬化を促進させる」と掲載されたのです。

カルニチンを摂取することで腸内細菌がこれを分解。その時にTMAOという成分が生成され、これがアテローム性動脈硬化を促進させる原因になるのです。

以上の通り、カルニチンサプリはダイエット効果がないばかりか、運が悪ければ様々な副作用が出てしまうこともあります。

軽い副作用ですめばよいですが、動脈硬化の原因となる危険性も指摘されています。カルニチンの摂取が、脳梗塞や心筋梗塞を招く場合もある、ということです。

本来、カルニチンは医薬品として病気を治す薬なので、健康な人が軽々しく飲んでよいものではないのです。