産後ダイエットはいつから?完ミ、完母、帝王切開後の痩せ方

産後ダイエットをいつから(帝王切開、自然分娩)始めるべきなのでしょうか?

また、産後ダイエットは完ミだと痩せにくい、産後ダイエットは6ヶ月以内が一番痩せるなどもよく聞く話です。

産後ダイエットはいつから始めるべきか、また、完ミ、完母育児で確実に痩せる方法を詳しく解説します。

産後ダイエットはいつから始めるべき?

「産後ダイエットをいつからやるべきか?」は、一般的には産後1ヶ月くらいから始めるのがよいと言われています。

確かに、出産直後で体調が悪いなどがあれば、体調を整える意味で産後1ヶ月くらいはダイエットを控えた方が良いでしょう。

ただ、病院から退院した直後に特に体調が悪いなどなければ、退院直後から産後ダイエットを始めても何の問題もないでしょう。

「産後1ヶ月たたないと産後ダイエットを始めてはならない」と無理やり考える必要は全くありません。

自分の体調と相談して決めてください。体の調子さえ良ければ、退院直後から産後ダイエットを始めてもよいのです。

ただし、がむしゃらに「食事を抜く」などの無理なダイエットは禁物です。

完ミの産後ダイエットなら赤ちゃんへの授乳を通した影響がないのでそれでも良いですが、完母で産後ダイエットをやるなら無理な食事制限は控えるべきです。

母乳の出を悪くして赤ちゃんの体調を崩させると取り返しがつかないからです。

母乳に影響を与えず妊娠前の体重に戻す最適なカロリー制限方法については、後ほど詳しく解説します。

帝王切開後の産後ダイエットはいつから?

帝王切開をした場合の産後ダイエットはいつから始めるべきなのでしょうか。

まず、食事制限(カロリー制限)によるダイエットの場合、退院直後から始めても問題はないでしょう。

手術後の傷の治りを早くするには、摂取カロリーを多くした方が良いと思うかもしれません。しかし、摂取カロリーが過剰だと逆に傷の治りが遅くなってしまいます。

(外傷や手術後の必要摂取カロリーは「体重×15kcal/日」くらいだと言われている。)

よって、帝王切開後はむしろ産後ダイエット(カロリー制限)をした方が傷の治りが早くなるのです。

次に、帝王切開後の運動についてです。

手術後の傷が完全に治るには3ヶ月くらいの期間が必要です。手術後1ヶ月で表面的に傷が塞いだと思っていても、内側の傷は完全に修復していないのです。

よって、帝王切開後の運動は手術後3ヶ月たってからにしましょう。最終的には、医師の許可が出てからがベストです。

産後ダイエットは6ヶ月以内が痩せる?

「6ヶ月以内は産後ダイエットで痩せやすい時期」というのも、よく聞く話です。

なぜ産後6ヶ月は痩せやすいのでしょうか。また、産後6ヶ月を過ぎると全く痩せない体になってしまうのでしょうか?

「産後6ヶ月以内は」という部分を、「授乳中は」に置き換えてみましょう。

そう、産後6ヶ月以内が痩せやすいのではなく、授乳中が痩せやすいのです。ちなみに、授乳中は1日消費カロリーが+350kcalになります。

例えば、体重60キロの人の場合、授乳中でなければ消費カロリーは1989kcal(推定)だけど、授乳中なら+350kcalなので1日消費カロリーが2339kcalになるわけですね。

350kcalは、体重10キロ分くらいの消費カロリーです。体重60キロで授乳していれば、授乳していない70キロの人と同じくらいの消費カロリーなわけです。

当然、体重は60キロしかないのに、消費カロリーが70キロの人と同じなら痩せやすいですよね。

要は、産後6ヶ月以内でも完ミや卒乳していれば痩せにくい体(授乳による痩せやすさはない)だし、産後1年以上たっていても授乳していれば痩せやすいと言えるのです。

完母で痩せない原因は?

完母で育てると勝手に痩せていく、という話をママ友から聞いたりしませんか?

だけど、自分が完母育児をしてみて体重が減っていかない…、という状況に陥ることもあると思います。

「完母だと勝手に痩せる」とイメージで考えるのではなく、「完母育児がなぜ痩せるのか?」という体のしくみを考えておく必要があります。

例えば、妊娠前の体重が50キロだとすると、1日消費カロリー(推定)=1658kcalです。(ほとんど運動をしない人の場合)

妊娠中のピーク(出産直前)に63キロまで体重が増え、出産直後に58キロまで体重が減りました。

58キロの時点で、1日消費カロリー(推定)=1923kcalです。体重が増えると基礎代謝も上がるので、1日消費カロリーも増えるのです。

さらに、完母の場合は1日消費カロリーが「+350kcal/日」です。

ママの体から高カロリーな母乳を赤ちゃんにあげるので、母乳を出すだけで毎日350kcalを消費するわけですね。

だから、出産直後に58キロの人の1日消費カロリーは、

 1923kcal
+350kcal(授乳)
———-
=2273kcal

で、毎日2273kcalもカロリー摂取しても体重を維持できる(太らない)状態になります。

これは、実質的に体重68キロの人の1日消費カロリーに匹敵します。

体重68キロの人が「68キロの人並みの食事(カロリー摂取)」を行えば体重は維持されます(体重は減っていきません)。

要するに、完母で育てているのに体重が全く減っていかない人は、自分の体重+10キロの体重の人と同じカロリーを摂取しているわけです。

もしあなたがこの状態に該当するなら、今すぐ危機感を持ってください。

授乳を卒業した時、あるいは何らかの事情で完ミに変更した時、今と同じ摂取カロリーのままなら、いずれ+10キロの体重まで(今58キロなら⇒68キロまで)太るからです。

産後ダイエットで痩せるどころか、太ってしまう人もいますよね。こういう人は、「完母だとお腹がすくから」と自分に言い訳しながら、食べたいだけ食べていた人なのです。

産後ダイエットで妊娠前の体重に落とすコツ

あなたが産後ダイエットで妊娠前の体重まで落としたいなら、摂取カロリーを調整する必要があります。

ただ、「とにかく食事を抜けばよい」という容易な考えで食事制限をすれば、母乳の出が悪くなったりして赤ちゃんの体に影響を与えてしまいます。

だから、産後ダイエットに最適な摂取カロリーを意識する必要があるのです。

授乳に影響を与えないけど、産後ダイエットで妊娠前の体重にきちんと落とせる理想的な摂取カロリーはいくらでしょうか?

例えば、妊娠前50キロだった体重が出産直後に58キロ(+8)になり、妊娠前の50キロまで体重を落としたいとします。

その場合、体重50キロの人の1日消費カロリー(1658kcal)に授乳の消費カロリー(350kcal)を加えた、2008kcalの摂取カロリーになるように食事制限を行います。

 1658kcal
+350kcal(授乳)
———-
=2008kcal

こうすることで、授乳を続ていけば体重が自然と50キロまで減っていきます。

要するに、妊娠前の体重の1日消費カロリー+350kcalに調節する食事制限が、産後ダイエットで妊娠前の体重へ自然と落とすコツなのです。

1日消費カロリー(推定)を記載しておきます。(※授乳していない人)


45キロ=1492kcal
46キロ=1525kcal
47キロ=1558kcal
48キロ=1591kcal
49キロ=1624kcal
50キロ=1658kcal
51キロ=1691kcal
52キロ=1724kcal
53キロ=1757kcal
54キロ=1790kcal
55キロ=1823kcal


例えば、産後ダイエットで48キロまで落としたい人の場合、上の「1591kcal」に350kcalを加えた1941kcalが理想の1日摂取カロリーとなります。

産後ダイエットは完ミだと難しい?

完ミの産後ダイエットは授乳による消費カロリー(+350/日)がない分だけ、体重が減りにくくなります。

言い換えれば、産後ダイエットで完ミの場合、普通の人が普通にダイエットをするのと何も変わらない、ということです。

もちろん、「6ヶ月以内の産後ダイエットは痩せやすい」という事実もありません。授乳による消費カロリーがないのだから当然と言えば当然です。

産後ダイエットは痩せやすいなどと考えず、いつも通りダイエットを行いましょう。

産後ダイエットに骨盤ベルトって必要なの?

「産後ダイエットと言えば骨盤ベルトを付けるのが当たり前。骨盤ベルトを付けないでいると、産後ダイエット後にお腹のたるみが解消されない。」

などと言う、根拠のない話も多いです。

産後ダイエットに骨盤ベルトって本当に必要なのでしょうか?

いいえ、骨盤ベルトは全く必要ありません。なぜなら、骨盤ベルトにはダイエット効果が全くないからです。

骨盤ベルトを勧めるサイトがあった場合、それは骨盤ベルトを売りたいから根拠なく勧めています。

産婦人科で稀に骨盤ベルトを勧める所もありますが、紹介手数料を取るために勧めています。(医師は本当に役立つと思うから勧めているわけではありません。)

高須クリニック院長(医学博士)が骨盤矯正のダイエット効果を完全否定している通り、医学的な観点から言えば、骨盤矯正には何のダイエット効果もないのです。

だまされないようにしてください。