リンパマッサージで足が痩せない理由

リンパマッサージで足が痩せるということはありません。リンパマッサージには足痩せ効果が全くないからです。

もちろん、「リンパマッサージセルライトスパッツ」のようなダイエットスパッツで下半身が痩せることもありません。

リンパマッサージに足痩せ効果がない理由を含め、リンパマッサージより体が細くなる方法について詳しく解説します。

リンパマッサージセルライトスパッツの効果は?

リンパマッサージセルライトスパッツは履くだけで骨盤&リンパで痩せる、というダイエットスパッツです。本当に履くだけで下半身が痩せる効果はあるのでしょうか。

リンパマッサージセルライトスパッツの機能は、履くだけでリンパ管に流れるリンパ液を流し、下腹部やお尻、太もも、ふくらはぎなど下半身が痩せる、というものです。

なぜリンパマッサージセルライトスパッツを履くだけでリンパ液が流れるのかと言うと、このダイエットスパッツが骨盤をしっかりサポートするから、ということです。

下半身痩せ用のダイエットスパッツの機能説明にはたいてい、「リンパ」や「骨盤」という言葉が出てきますが、胡散臭いことこの上ないです。

そもそも、ダイエットスパッツを履くだけでリンパ液が流れる、というのはあり得ないことです。仮にリンパ液を流せたとしても、効果は一時的な現象に過ぎません。

また、骨盤ダイエットには痩せる効果がありません。その理由は、骨盤は体の構造上、動かない組織だからです。だから、骨盤が開くこともなければ、歪むこともありません。

歪んだ骨盤を矯正すると痩せる、というのは嘘の情報なのです。

その証拠に、医学博士である高須クリニック院長が、骨盤ダイエットの効果やしくみを明確に否定しています。

骨盤は開いたり閉じたりしないし、そもそも全く動くことはない。人の力(整体、マッサージなど)で骨盤を動かすことは不可能。

仮に骨盤が動いたとしても、それがダイエットにつながることはない。

このように言い切っています。

リンパマッサージセルライトスパッツの説明に「履くだけで-4cm」などと書かれてあっても、それは大嘘なので履いても痩せることはありません。

リンパマッサージで足は痩せるのか?

そもそも、リンパマッサージで足が痩せるというのはあり得るのでしょうか。

この問いに正確に答えるなら、リンパマッサージで足が痩せることはないけど、一時的にわずかながら細くなる可能性はある、と言えます。

「一時的」とはどれくらいの時間なのかと言うと、ほんの数時間くらいでしょう。「わずかながら」がどれくらいの効果なのかと言うと、目視での確認が難しい程度です。

要は、リンパマッサージで足が細くなるとしても、効果の程度は目で見てもわからない程度、しかも数時間後にはその効果も消えてなくなるわけです。

なぜリンパマッサージは効果が小さい(あまり足が細くならない)のかと言うと、リンパ液をマッサージで流すことが物理的に難しいからです。

また、足のリンパ液をマッサージで上の方(上半身側)に流せたとしても、流したリンパ液はすぐに下りてきます。

なぜなら体の構造上、リンパ液は重力によって体の上の方(上半身側)には流れにくい反面、体の下の方(下半身側)に流れやすいからです。

だから、リンパマッサージで足はほとんど細くなりませんし、多少流せてもすぐに下りてきて、すぐに効果がなくなるのです。

日中の立ち仕事でむくんだ足に行うリンパマッサージほど、無駄なことはありません。寝る前にリンパマッサージで足のリンパ液を流すことを想像してみましょう。

もしリンパマッサージでリンパ液を流せたとしても、効果は朝まで持続しません。他人に足を見られることのない夜の間しか効果が持続しないので、やる意味はないのです。

リンパマッサージより足痩せに効果的な方法

上に書いた通り、リンパマッサージで足痩せする(リンパを流す)のは難しいですが、リンパマッサージより簡単に足のリンパ液を流す方法があります。

それは、足を心臓よりも高くして寝ることです。

リンパ液は全身を流れた後、ちょうど心臓辺りの位置(胸管と右リンパ本幹)から静脈に戻ります。

よって、足を心臓よりも高くして寝ることで、重力の助けを借りてリンパ液が静脈に戻りやすくなります。その結果、足のむくみはすっきり解消します。

足のむくみを解消するのにリンパマッサージは不要なのです。それより、足を高くして寝るだけの方が、足痩せ(足のむくみ解消)には効果的なのです。

顔のリンパマッサージは効果がない

顔にリンパマッサージを行っても効果は全くありません。先ほど書きましたが、リンパ液は重力の影響を非常に受けやすいです。

リンパ液は上から下へ流れやすいため、寝起きの数時間(具体的には2時間程度)を除いて、顔にリンパ液が停滞することはないのです。

だから、寝起きに顔のむくみが気になったなら、起きて2時間ほど待つだけで、自然と顔のむくみが解消します。

(起きた状態だと顔の高さが心臓よりも高くなるので、重力でリンパ液が下りるから。)

だから、あえて顔にリンパマッサージをする意味は全くないのです。

そう考えると、小顔エステでリンパマッサージの施術を受けることが、いかに無意味な行為であるかは簡単に理解できるでしょう。

リンパマッサージよりむくみの解消を!

リンパマッサージで小細工するより、体のむくみを解消させる努力をした方が体は細くなります。足や顔のむくみの主原因は結局、リンパ液とは別のところにあるのです。

上述の通り、リンパマッサージでリンパ液を流すのは難しいです。しかし、体のむくみ(体の細胞が水を抱えている状態)を解消するのは簡単です。

リンパマッサージでリンパ液をどうこうするより、体のむくみを解消させる方がダイエット効果が大きい(見た目が細くなる)のです。

むくみの主原因は塩分の過剰摂取です。

なぜ塩分摂取がむくみの原因になるのかと言うと、塩分摂取によって体に1つ1つある各細胞が水分を多く抱える状態になってしまうからです。

塩分を過剰摂取すると、細胞にその塩分が入り込みます。しかし、細胞の塩分濃度は常に一定に保たれるため、水分を余分に抱え込んで塩分濃度を下げようとします。

これが、むくみの原因なわけです。

だから、むくみを解消させるには塩分の摂取量を減らすことです。

WHOの国際高血圧学会のガイドラインでは、塩分摂取量が6g/日未満になるように勧めています。もちろん、理由はむくみの解消のためではなく、高血圧の予防と治療のためです。

しかし、日本人の食生活は塩分摂取量が過剰になりがちなので、高血圧を防ぐためにも、むくみを解消するためにも、意識して塩分摂取量を減らす努力が必要です。

体から塩分を排出させるには、カリウムを摂取するという方法もあります。

カリウムは野菜などに多く含まれる栄養素ですが、カリウムを摂取すると体内の塩分を排出してくれます。

また、体内の塩分を排出するその他の方法として、運動で汗を流すこと、水をたくさん飲んでおしっこで塩分を排出させることなどがあります。

そのどれも、体のむくみを解消させる良い方法です。